2017-10

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恐怖の感情は忘れない

トリミングのお話から引き続きですが、犬にとって一度でも「怖い」「危険だ」と感じた経験があると、その時に似た状況に対してとても強い反応が起きてしまいます。
例えば顔を手で持たれる事を嫌がる犬は、手で顔を強く押さえつけられたりしていたのかも知れません。
何かの時にそういった間違った事をされてしまっていた場合は、その恐怖感を忘れるという事は出来ないそうです。

r-021107.jpg

これは家のシェルティー(故)ロージーに歯磨きしている時の写真を加工していたものです。
顔や口周りを持ったり唇に触られる事が平気だったので、歯ブラシを使った歯磨きも普通に出来ていました。
人の手で触られたり、顔や体を押さえられたとしても、それが怖く無くて危険を感じさせる事さえ無ければ、犬は受け入れてくれるようになります。

HI370586_20100709233012.jpg

こちらの写真は「レオ」君の子犬の時ですが、これくらいのまだ毛が短くてもつれたりしていない時から、ブラシに慣らしたりトリミングテーブルに上げる事に慣らす事は、やがて大人になってからのブラッシングやシャンプーにとても役立ちますし・・・

           フェイス・シャンプー10月

こちらは5年前の3才頃の「フェイス」です。
この頃はもうすでに出来ていた事ですが、フェイスは実はトリミングテーブルに上がるのがとても苦手でした。
抱いて持ち上げるには少し大きいフェイスが、自分でテーブルに前足を乗せてくれるように、毎日テーブルの上におやつを置いて誘導し、前足を置いたらおやつを一つ、テーブルに上がったらもう一つ・・・というように教えていき、次第にテーブルへの苦手意識を無くしていきました。
     
                 HI370025-0001_20100709232841.jpg

こうした地味な取り組みは、将来のいろいろな場面でとても役立ちます。
何よりも「無理をしなくても出来る」時に慣らす事が出来れば、犬に余計な「怖さ」や「危険」を感じさせなくてすむからです。
人の「手」によって「怖い」体験をしてしまった場合は、どうしても「手」を恐れてしまうので、犬を不安にさせたり(自分の身を守るために)攻撃的にさせてしまうのです。

HI370020001_20100709233346.jpg

ブラッシングに抵抗の無いフェイスは、平然と仰向けでブラシをかけさせてくれますし・・・

「レオ」君のお家の先代犬のシェルテイー(故)「チャーリー」君も今のレオ君同様子犬の時からの長いお付き合いでした。
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           HI370035001_20100709233512.jpg

晩年になって腰が悪くなり、寝たきりではなく普通に歩けていましたが、シャンプー前のブラッシングやこの写真のようにシャンプー後の乾かし(エアードライヤー使用)の時には平然と横たわっていてくれました。
時間がかかる乾かしの間、ずっと立たせていては腰に負担がかかるので、横になるように教えるとすぐにこの状態にも慣れてくれたのでした。

人のする事を当たり前に受け入れて貰うためには、根気良く地道に教えるのが一番で、一度でも無理強いや乱暴な扱いをすると犬によって多少の差はあっても、必ず心にトラウマを残してしまいます。
再び受け入れて貰うために、大変な苦労をしなければならない場面には何度も直面しています。

HI370280001_20100709233712.jpg

時間をかけて慣らしていく事で、信頼して貰うしかないのですが、最初から無理をしないで教えた犬達とは違って、もしまた少しでも以前に感じた「怖さ」や「危険」を感じさせる事をしてしまうと、一瞬にして信頼が崩れてしまうという事も実感しています。
子犬の時から人の手は「優しくて安全だ」と感じられるように接してあげて欲しいと願っています。


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コメント

 10年前にこういった記事を読みたかった。(笑)
でも10年前に読んでも ピンと来なかったかな~。(汗)
「犬の飼い方」のようなノウハウ本もきっと、この10年で変わってきてるんでしょうね。
やっぱり仔犬から最期の別れまで、何頭も実際に経験しないと
いろんなことって見えてこないです。
今、若い子と暮らしてる人に、こうしたことをもっと知る気持ちをもってほしいですね。


グレ母さん、こんばんは♪
私も最初に自分で育てたシェルティーには、とても申し訳なかったと思っています。
まだ小学生だった私が、毎日無理やりブラッシングしていたので、毎日喧嘩してましたもの・・・

子犬を家に迎えて最初に教えておくべき事は、「お座り」や「待て」ではなくて、抱き方や体の押さえ方、足に触ったりする事だと今はとても強く思っています。
こうした事は簡単そうで実は難しくて、意外と間違ったやり方をしているケースが多いですし、それが原因のトラブルも多いと感じています。

初めまして。チャーリーママと申します。
恐怖の感情は忘れない。
本当に・・・
犬に我慢を強いること、犬は我慢するのが当然、
人側の(飼い主、専門家)犬への甘えを見直さないと行けないなって思っています。
素敵な記事をありがとうございました。

チャーリーママさん、コメントをありがとうございます。
最近いろいろと相談させて貰っている行動クリニックの獣医さんから、
実際にトリミングが出来なくなってしまった犬たちを頼まれる機会があって、
その子たちを見ていると本当にいろいろ考えさせられます。
犬たちを取り巻く環境が、どうにか少しでも良くなっていくと良いなぁと思います。
こちらこそ読んでいただいて嬉しかったです、ありがとうございました。

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中野 弥生

Author:中野 弥生
JKC公認訓練教士、JKC公認トリマーC級を持ち日々ドッグトレーニングと“時々”トリマーとして活動しています。

画像のパートナーは我が家の相棒1号〝まだら〟のあだ名を持つオーストラリアンシェパード〝フェイス〟です。
この愛しくも一筋縄ではいかない相棒との悪戦苦闘ぶりと、ドッグトレーナーとして日々思う事などを綴りたいと思います。

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