2017-10

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「知らないばかりに」

タイトルの「知らないばかりに」は小説の「黒馬物語」(アンナシュウエル著)というお話の中での一つの話に付けられていたものです。
私がこの物語を夢中で読んでいたのは小学校の頃で、当時家ではすでに犬を飼っていましたが、この物語がきっかけで馬にもとても興味を持つようになり、高校時代から社会人になって数年の間乗馬を習い、馬と触れ合う事が出来ました。

CA3D0242.jpg
(この写真はたまたま手元にあったもので、最近は馬と触れ合う機会は全くありません。)
高校時代はもちろん、社会人になってすぐの頃はまだ犬に関わる仕事をしてはいませんでしたが、この時期に馬と触れ合っていた事は、今でも犬との付き合いの中でとても生かされています。

         CA3D0241.jpg
対象物が無いので大きさが分かりづらいと思いますが、この写真の馬は「ポニー」という部類で肩までの高さが140センチくらいの小柄な馬です。
ただし小柄なポニーと言えども、もちろん人よりも大きく力もとても強いのです。
犬とは違って何をするにしても絶対に「力づく」では何も出来ません。

私が乗馬を習っていたところでは、その日に乗る馬の世話はその乗る人が乗るための世話をする事になっていました。
この頃の体験が言葉の通じない相手に自分の意志を伝えたり、相手の感じている事を感じ取ろうとする基礎になったように思います。

CA3D0244.jpg
馬は体の大きさに似合わずとても繊細で臆病な面があり、世話をするためにこの写真のような一頭ずつの部屋(馬房)に入る時には充分に気を付けるようにしていました。
自分の家で飼っていて毎日触れ合っている犬とは違い、週に一度か二度位しか会えず、しかも毎回同じ馬を担当する分けでもないので、毎回会う度に相手の感情を読み取ろうとしたり、私自身を理解して貰おうと努力する必要がありました。

馬は特に自分からは見えない場所に人が居るのを怖がる事があるので、常に独り言のように何かを喋って居る事で私の居場所や、私自身の気分を伝えようとしていました。
この事は怖がりな犬に対しても効果があるので、今も良く利用しています。

         CA3D0253_20100319000440.jpg
特にシャンプーやトリミングなど、犬にとってちょっとストレスになっているような場面では、何気ない事を喋り続けて居ると落ち着かせるのには効果があると思っています。

乗馬を習っていた頃は、もちろん乗って馬をコントロールしなければならなかったので、そのための本も良く読みましたが、その一つで今も役立てて居るのが、馬に乗っていて止まらせる時に「動かないと言う意志を伝える」という言葉でした。
「馬に止まれ」と命令するのではなく(ましてや止める技術云々ではなく)「意志を伝える」というのです。
もちろん技術的な事も書かれてはいましたが、何よりも大切なのは人が動くのを止める事によってその意志を伝えるべきという考え方でした。

そしてもう一つが最初に書いた小説「黒馬物語」の中の「知らないばかりに」の件でした。
その話(「知らないばかりに」)の内容はこの物語の主人公である黒馬が仕事を終えた時に、その世話をした少年が経験不足だったために、不十分な世話しか出来なかったため、その馬が肺炎になり死にそうになったというものでした。

この内容は今も何度も読み返していますが、全ての生き物を飼っている人にとって、その命を預かっている限りはその相手についての正しい知識を持っていなければならないという、とても強い戒めに思えます。
この章以外にもこの「黒馬物語」の内容は生き物の命を預かる人の責任の重さを考えさせられる部分が多くあります。

馬に関しての本に比べるとその時代の犬に関する書物は、まだまだ「行動学」といった考えとは程遠いものばかりでした。
特に「しつけ」や「訓練」に関しての考え方は罰や強制を主体としたものが多かったように思います。
これらの馬に関して書かれていた内容、そしてその時代の経験は当時ちょうど自分の犬を飼い始めた私にとって、そして今となっても、コミュニケーションをとる上でとても大切なものとなっています。


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コメント

こんにちは♪

 犬と馬って通じるものがありますよね。
私は馬のことはわからないけど(生まれは馬産地なのですが^^;)
どちらも人に添って生きてきたからでしょうか。
気持ちをくんだり、伝えたり、と 相手を思いやる心があるからでしょうか。

 ところでお願いなのですが、
こちらのブログをリンクさせていただけませんか?
よろしくお願いします。

グレ母さんへ

こんばんは、リンクして頂けるならとても嬉しいです。
こちらのリンクの欄にもグレ母さんのアドレス載せさせて下さい。
こちらこそ、よろしくお願いします。

馬はとっても可愛くて携わっているととってもシビアで切ないです。
私が知っているのは乗馬だけですが、今の時代でも馬の生きる世界は過酷です。
乗馬として生きていて寿命を迎えられる子はどのくらい居るのか・・・と。
なので、何度読み返しても黒馬物語では泣けてしまいます。
このお話自体はハッピーエンドなので、救われるのですけど。

黒馬物語、私も知っています。
馬については、私もちょっとかじっていたので、いまでもついつい犬と
生活の中で、馬と比較することもしばしばです。
肉食と草食の違いはありますが、意思を伝える点はすごく似ています。

馬の厳しさは身に染みてます。今でも思い出すだけで涙がでる事もあり
ました。動物に対する人間の行為もひどいということがたくさんありますよね。
私は、今まで暮らしてきた犬や馬たちにいろんなことを学びましたし、ウオッカ
ともいろいろ学んでいこうと思います。

ウオッカのパパさんへ

黒馬物語、読んでましたか。
私の読んでいたのは岩波少年文庫のもので、すでに絶版になっています。
でも今になって読み返しても動物に対して(人間社会においても)の大切な事を思い出させてくれます。
本当に相手を思った時の厳しい選択があるという事も、このお話で知る事ができました。
犬と馬とでは単純には比べられませんが、どちらも人にとって大切なパートナーだと思います。
まずは身近なパートナーとの良い関係を作ってお互いにとって良い時間を過ごしたいですね。

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プロフィール

中野 弥生

Author:中野 弥生
JKC公認訓練教士、JKC公認トリマーC級を持ち日々ドッグトレーニングと“時々”トリマーとして活動しています。

画像のパートナーは我が家の相棒1号〝まだら〟のあだ名を持つオーストラリアンシェパード〝フェイス〟です。
この愛しくも一筋縄ではいかない相棒との悪戦苦闘ぶりと、ドッグトレーナーとして日々思う事などを綴りたいと思います。

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