2017-10

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いつでもやり直しは出来る・・・もちろん努力は必要です

犬のしつけで良く耳にする「社会化期」についての話題。
札幌動物行動クリニックの小田先生によると、もちろん犬にとって「社会化期」は大切な時期ではあるけれども、その時期を逃すと全てがダメだという訳ではないという事を言われます。

私は以前何匹かの犬を、大人になってから引き取った事があります。
p-031218.jpg
この犬は中型のミックス犬で名前は「ポチ」
元の飼い主さんに飼育放棄されていて、縁があって世話をしているうちに引き取る事になりました。
当時推定2歳でしたが、以前は外で繋いで飼われていました。

来た当初は散歩に連れ出すと腕がちぎれそうな程ひもを引っ張って歩いていました。
とりあえず引っ張らずに歩く事を教えて、後はのんびり様子を見ているうちに、初対面の犬と親しくなるのがとても上手な事が分かってきました。

ポチがすっかり我が家の一員として馴染んだ頃にやって来たのが・・・
             bell-040526.jpg
ジャーマンシェパードの「ベル」
ベルはメスなのにとても大きくて当初体重が40キロ近くあった上に、ずっと番犬として外の檻で飼われていた犬でした。

番犬として飼っていた会社の都合で、飼い続けられなくなったものの普通の家では飼うのは無理な犬でした。
ジャーマンシェパードの性質として、限られた人とだけしか触れ合わずに育つとなかなか親しい人以外には懐きづらいという事もあって、懐いて貰うのにはたぶん一番苦労した犬でした。

ベルから見れば私の所に来なければならない事情など分かるはずもなく、まるで拉致監禁されたかのような気分でしばらくは居たと思います。
人の事情でいきなり知らない場所に連れて来られて、不安だったでしょうし、無理やり連れて来た私を敵だと思っても仕方ない状況です。

幸いな事に当時私が住んでいたのは田舎で、近所には農家しかない環境。時間にも余裕がありました。
毎日ご飯をあげたり世話をする間はベルを直接見る事はせずに、ずっと何か独り言のように喋りながら、私が危険な相手では無い事を感じて貰いました。

そして少しずつ環境に慣れてきたベルの気持ちを開くのを手伝ってくれたのが、ポチでした。
ポチはベルが来た頃にはすっかり甘ったれになっていて、ベルから見える場所で私とポチが遊んでみせる事で、次第にベルが私やポチを受け入れてくれたように思います。

一番最近、といってもすでに6年も前になりますが・・・
CA3D0407_20100312011923.jpg
「ファジー」も私の所に来た理由の一つが「問題児」だった為でした。
まだ9ヶ月のトイプードルという事なので、きっと他にも飼ってくれる人が居るだろうと思っていましたが、ファジーは思ったより手強い相手でした。

はっきりした理由は分かりませんが、何故か人に触られるのが苦手。
抱っこしようとすると必死で逃げ回り、無理に捕まえようとすれば当然のように噛もうとします。
オモチャや食べ物への所有欲もとても強くて、ハウスの中にオモチャやガムなどを入れてしまうと取り上げられない状態でした。

        CA3D0209_20100312003410.jpg

ファジーにもまずは信頼して貰えるまで、決して無理な事はしなくて済むように環境を工夫してあげました。
所有欲もオモチャを使って遊びながら「守らなくても大丈夫なんだ」と思えるように出来ました。

CA3D0218_20100312005719.jpg

              CA3D0217.jpg
そうしているうちにファジーはとても学習意欲が旺盛なのが分かり、トレーニングを楽しんで覚え、誉めて貰える事をとても喜んで誇らしくするようになっていきました。

私の所に来たこの犬たちは、たぶん大切な「社会化期」にあまり良い学習をする事が出来ていなかったと思います。
その事は犬にとって可愛そうな状態ではあったでしょうが、気を付けて根気良く教えてあげる事さえ出来れば、必ずやり直しは出来るのです。

そして、小田先生も良く話されている事ですが、人に飼われている犬にとって大切なのは、人から関心を持って貰えるという事。
犬は元々が仲間と協力したいという気持ちを持っている動物なので、一緒に暮らしている人の「役に立っていたい」人から「認めて貰いたい」と思っているという事です。

ポチは本当に初めて会う犬とも上手に付き合ってくれる犬でしたので、犬が苦手だという相談の場面ではいつも活躍してくれました。
ベルは番犬の役目はもうしなくて良いというのがなかなか難しかったですが、リラックスして過ごす事が出来るようになり、オモチャを使って人と遊ぶ事を楽しめるようになって、数人の仲間と仕事をしていた時には私以外のスタッフの世話もちゃんと受け入れるようになっていて、簡単なトレーニングも出来て可愛がられていました。

ファジーは7歳になった今もトレーニングのデモンストレーションや、ポチが得意だった犬に慣れるトレーニングでも活躍しています。
ポチもベルもすでに亡くなっていますが、この犬たちからは私が逆にいろんな事を教えて貰えたと思っています。

犬にもし何か困った部分が有るとしても、その部分にばかり目を向けるのではなく、その犬が求めている事、得意な事を見つけてあげるのもとても大切で、それが出来ればやり直しは必ず出来ると思います。
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ファジーが来たばかりの頃では想像も出来なかった今のこの二匹の姿を見ると、犬の持っている可能性はとても大きいと思えるのです。


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中野 弥生

Author:中野 弥生
JKC公認訓練教士、JKC公認トリマーC級を持ち日々ドッグトレーニングと“時々”トリマーとして活動しています。

画像のパートナーは我が家の相棒1号〝まだら〟のあだ名を持つオーストラリアンシェパード〝フェイス〟です。
この愛しくも一筋縄ではいかない相棒との悪戦苦闘ぶりと、ドッグトレーナーとして日々思う事などを綴りたいと思います。

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